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「これって直すべき?」が曖昧だと危険!点検〜修理の“判断と責任”を明確にする方法

  • 執筆者の写真: Yusuke Yoshihara
    Yusuke Yoshihara
  • 4月19日
  • 読了時間: 3分

はじめに

点検していて「これって修理が必要?」と迷ったこと、ありませんか?あるいは「異常に気づいてたけど、対応しないままトラブルになった」なんて経験…。

それ、“判断と役割”が曖昧なせいかもしれません。

この記事では、誰が・いつ・何を基準に判断するのか?そして現場とマネジメントの間でどう連携すべきかを、身近な例も交えてやさしく解説します。


目次

1. 判断が曖昧な現場のリスク
2. 「判断」は技術じゃなく“体制”で行う
3. 判断フローの作り方(3段階モデル)
4. 家庭や車でも同じ「判断の仕組み」
5. 明日からできるルール化のヒント


1. 判断が曖昧な現場のリスク

いくら点検していても、「判断・対応」ができなければ意味がありません。

よくある例👇

  • 「異常だけど様子見でいいか…」と誰かが自己判断

  • 「これって整備班?設計?どっちが対応?」と対応先が不明確

  • 「上司に報告したけど、動かなかった」→ 結果トラブルに発展

📌 判断基準や責任分担が曖昧だと、点検記録が宝の持ち腐れになります。


2. 「判断」は技術じゃなく“体制”で行う

点検者がベテランであっても、1人に判断を任せるのは危険です。判断には以下のような観点が絡むからです👇

観点

技術的妥当性

「この振動レベルは限界を超えてる?」

経済的判断

「修理コストと停止リスク、どちらが大きい?」

安全性

「放置したら事故につながる可能性は?」

🧠 判断 = 現場 × 技術 × マネジメントの総合力だからこそ、組織的に“判断フロー”を持つことが不可欠なんです。


3. 判断フローの作り方(3段階モデル)

判断の明確化には、以下のような3ステップのシンプルなルールを設けると効果的👇

🔍 Step 1:判定(点検者の主観+簡易基準)

  • 例:「音が通常より大きい」「温度が10℃高い」

  • ➡ 「異常兆候あり」と記録する

📤 Step 2:報告と共有(ラインに乗せる)

  • 誰に報告するか?(例:班長 or 担当技術者)

  • 形式は?(口頭/報告書/デジタル共有)

⚙ Step 3:判断と対応(責任者が基準で判断)

  • 修理 or 経過観察?

  • 記録を残す・対応期限を設定

📌 特にStep2の「共有ルート」が詰まりやすいので、「報告の出し先と様式」が明確になっていることが重要です。


4. 家庭や車でも同じ「判断の仕組み」

🚗 車の場合:

  「ブレーキの音が高くなってる」→ 運転者が気づく(Step1)

  → 家族に共有(Step2)→ ディーラーで判断・修理(Step3)

🚰 家庭の水道:

  「夜になると水道管がカタカタ鳴る」→ 使用者が記録

  → 管理会社に連絡・点検→ 弁の緩みと判明し修理へ

📝 日常生活でも、点検 → 共有 → 判断の流れがないと、対応が後手になります。


5. 明日からできるルール化のヒント

  1. 「迷ったら誰に聞くか?」を決めておく → 例:「温度変化が○℃以上なら〇〇へ報告」

  2. 判断フローを1枚の紙にまとめて貼る → 工場の掲示板や詰所に「判断マップ」を貼る

  3. 記録→判断の時差を縮める工夫 → デジタル共有 or 点検時にその場で報告できる体制へ

📌 フローはシンプルでいいから、とにかく見える化しよう!


まとめ

✅ 要点3つ

  1. 点検の“後”こそ保全の本番!判断基準がないと情報が埋もれる

  2. 判断は個人技でなく、組織で回す体制が大事

  3. 判断フロー(判定→報告→対応)を見える化しよう


保全-No.5

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