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保全レベルが変わる!「点検記録」の正しい残し方と、未来につながる使い方

  • 執筆者の写真: Yusuke Yoshihara
    Yusuke Yoshihara
  • 4月19日
  • 読了時間: 3分

はじめに

「点検記録って、ただの“日報”でしょ?」と思っていませんか?

実は、点検記録こそが“保全力”を底上げする一番の材料。見たこと・気づいたこと・測ったことを記録に残すことで、次の異常予兆や判断材料になります。

この記事では、点検記録の目的・書き方・残すべきポイント、そして未来の判断に活かす方法まで、やさしく解説します!


目次

1. 点検記録は「保全のレコーダー」
2. 記録すべき5つの観察ポイント
3. 記録のよくあるNGと改善法
4. 記録を“未来の判断材料”に変えるには
5. 家庭の水道や車点検にも使える記録の工夫


1. 点検記録は「保全のレコーダー」

「点検のたびに書いてるけど、何に使うの?」という声、よく聞きます。

でも実は記録って、「見えない変化」を蓄積してくれるタイムラインなんです。

  • 👀 見たときは異常じゃない

  • 📅 でも1ヶ月後に同じ記録が並んでると「これは変だ」と気づく

  • 🧠 その時に「あのとき記録してて良かった」となる

📌 点検記録 = 異常の“伏線”を見逃さないためのメモなんです。


2. 記録すべき5つの観察ポイント

記録は「何を残すか」が超重要。以下の5項目を押さえておけば、将来の判断に役立ちます👇

観察ポイント

内容例

✅ 日時と場所

いつ・どこの設備か

✅ 状態の様子

「少し音が高い」「ビリビリ感」など感覚もOK

✅ 数値

温度・振動・音圧など測定できたら記録

✅ 写真・録音

目視でわかる変化、異音など

✅ 判断と対応

異常かどうか/直したか/経過観察か など

📎 文章が苦手な人でも「箇条書き+スマホ写真」でOK!


3. 記録のよくあるNGと改善法

保全現場でありがちな“もったいない記録”を3つ紹介👇

❌ NG1:「異常なし」とだけ書く

→ ✅ 改善:「温度70℃で安定」「音・振動なし」など具体的に

❌ NG2:「○○が変」とだけ書く

→ ✅ 改善:「○○から周期的なカタカタ音(5秒間隔)」など詳細に

❌ NG3:記録が個人依存(主観的すぎ)

→ ✅ 改善:可能なら数値/写真を添える

📌 記録は“未来の他人”が読んでもわかるように。


4. 記録を“未来の判断材料”に変えるには

記録がただのメモで終わるか、診断材料になるかは、**「比較と活用」**次第!

✍️ 活かすポイント

  • 前回との比較:「温度が10℃上がっている」など変化を見る

  • トレンドを追う:異常がゆっくり進行しているときに発見しやすい

  • 共有する:個人の記録を全体の知見に(紙よりデジタルが◎)

📌 点検記録が「見えない変化」をつかむ最大の手がかり。


5. 家庭の水道や車点検にも使える記録の工夫

家庭でも「記録してたから助かった」というケース、実は多いんです。

🚗 車の例:

  • 「いつもよりブレーキ踏んだときの音が高い」→半年後ブレーキパッド摩耗判明

  • 点検表に“音あり”と記録していたおかげで早期対応に

🚰 水道の例:

  • 水漏れはないけど「パイプがカタカタ鳴る」→記録しておいたら後に継ぎ手のゆるみ発見

📌 日常の“なんか変”も、記録しておけば故障のヒントになる。


まとめ

✅ 要点3つ

  1. 点検記録は「未来の異常予測」のための貴重なログ

  2. 書くべき5つの要素:日時・状態・数値・写真・判断

  3. 記録は“蓄積して比較する”ことで価値が出る

🛠 点検は一瞬、記録は一生。ちょっとの記録が、未来のトラブルを防ぐカギになります。


保全-No.3

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