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SOMPIPEはどんな人に向いてる?

  • 執筆者の写真: Yusuke Yoshihara
    Yusuke Yoshihara
  • 9月26日
  • 読了時間: 3分

〜競合製品との違い・得意なこと・苦手なことを比較〜


はじめに

SOMPIPEは、「スマホひとつでできる振動診断ツール」として開発されましたが、他にも様々な診断ツールや保全システムが存在します。

今回は、「SOMPIPEが得意な領域/向いている人」と、「あえて向いていないケース」を、他のツールとの違いも踏まえて整理してみます。

導入検討中の方や、他製品との比較をしたい方に最適な回です。


目次

SOMPIPEの基本ポジションとは?
よくある競合製品と比較(一覧)
SOMPIPEが得意なこと(導入メリット)
正直に言うと苦手なこと(注意点)
こんな人・現場におすすめ!
こんなケースには向いてません

1. SOMPIPEの基本ポジションとは?

SOMPIPEは、保全のプロフェッショナル向けの高精度な診断装置というよりも、

「保全初心者でも現場で振動診断を試せる、入り口ツール」

という位置づけです。

専門知識がなくても、スマホで測って、すぐに「異常かも?」がわかる。つまり、「状態監視の第一歩を小さく始められる」のが強みです。


2. よくある競合製品と比較(一覧)

製品名・タイプ

特徴

価格帯

備考

SOMPIPE

スマホ加速度センサ/アプリ診断

無料

導入しやすさ・操作性重視

A商品

携帯型振動計/多機能・データ保存可

約20万〜50万円

現場向け/操作に多少慣れが必要

B商品

小型センサ+クラウド分析

初期費用+年額契約

ある程度の機械知識が必要/法人向け

C商品

大手メーカーなどの大規模設備診断(IoTセンサ連携)

数百万円〜

大企業向け/専門エンジニア運用前提

手書き・耳・打音のみ保全

人の感覚に依存

0円

精度・判断のばらつきが課題


3. SOMPIPEが得意なこと(導入メリット)

🔸 1回測るだけですぐ結果が出る → 点検ルートの途中や日常点検中でも活用できる

🔸 スマホ1台で完結 → 測定機器や配線の準備が不要。置き換えも簡単

🔸 低コストで導入できる → 単発なら無料、ログ活用も月額980円〜の手頃さ

🔸 評価基準が表示されるので自信を持てる → ISO 10816などに基づき、OK/NGが明示される

🔸 説明しやすい・共有しやすい → 画面をキャプチャ・記録してチーム内報告にも使える


4. 正直に言うと苦手なこと(注意点)

🔹 高精度な定量診断には向かない → 専用センサーやデータロガーに比べると解析の粒度は粗め

🔹 周波数の細かい分析や波形解析は非対応(現時点) → 異常モードの特定や、回転数同期解析などは今後の開発課題

🔹 爆音・高温・高振動などの特殊環境では測定が難しい → センサーが正しく当てられない/スマホが破損する可能性

🔹 習熟した保全技術者には物足りないかも → ベテランには診断精度や自由度が不十分に感じられる


5. こんな人・現場におすすめ!


保全を始めたばかりの人・若手技術者

町工場や小規模製造業で、自分たちで管理したい現場

「異音がするけど、放っておいていいか不安…」なときの判断補助

ツール導入を試してみたいが、まずは小さく始めたい工場

「とりあえず計ってみたい」ニーズへの即応


6. こんなケースには向いてません

すでに専用振動計やAI診断システムが入っている場合 → 既存の高精度な仕組みを優先すべき

1Hz単位で異常モードを見極めたい場合 → FFT分解能や帯域に限界あり

耐圧・耐熱・防爆が必要な環境 → スマホの物理的な制約で対応不可

「自動で監視→自動で停止制御」までしたい場合 → 常時監視には非対応。将来の拡張対象


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