なぜSomeraを作ったか、正直に話します
はじめに
「保全、どうしていますか?」
製造業の現場担当者にこう聞くと、返ってくる答えの多くは似ています。
「正直、何もできていないんですよね」
「やったほうがいいのはわかってるんですけど、何から始めればいいか……」
「壊れてから直す、の繰り返しです」
責任感がある人たちが、こう言います。サボっているのではない。知識がないのでもない。ただ、何をどうすればいいか、具体的に見えていないのです。この声を何度も聞くうちに、Someraを作ろうと思いました。
1. まず「計測」の壁を越えようとした
約1年前、最初に作ったのがSOMPIPEとSOMEQUIPです。
配管や回転機械の振動を、専門の機器なしにスマホで測れるようにする——それが出発点でした。振動診断は本来、専門家が高価な計測器を使って行うものです。中小製造業の現場には、そのどちらもない。だから「測れない」ままになっている。
スマホで測れれば、その壁は越えられる。そう考えてSOMPIPE・SOMEQUIPを作りました。実際に使ってもらえるようになり、「現場でも測れた」という声が届くようになりました。
でも、使ってもらいながら、気になることが出てきました。
2. 「測れた」だけでは足りなかった
計測値が出る。0.5G、1.2mm/s——数字は出る。
でも、「この数字、大丈夫なのか?」という問いに答えるためには、前回の値と比べる必要があります。1ヶ月前は0.3Gだったのに今日は0.5Gになっている、という変化こそが意味を持つ。
ところが、その「前回の値」がどこにもない。手帳に書いたかもしれない。Excelのどこかかもしれない。前任者のノートかもしれない。あるいは、そもそも記録していないかもしれない。
測ることと、測った値を活かすことは、別の話でした。
3. 防げる不具合には、共通点がある
保全の経験を持つ人たちと話していると、こんな話が繰り返し出てきます。
「あとから振り返ると、あのときすでにサインが出ていた」
突発的に見える設備の故障も、多くの場合は前兆があります。振動が少しずつ上がっていた。音が変わってきていた。温度が高い日が続いていた。でも、その変化に気づけなかった——なぜなら、比較する過去のデータがなかったから。
個人的な確信として、故障の記録と前兆を示すデータが揃っていれば、防げる不具合は多いと思っています。必要なのは、複雑なシステムでも専門知識でもなく、記録が蓄積されていること、そしてその変化を見られること。それだけで、判断の精度は大きく変わります。
4. Someraは、その架け橋として作った
Someraが目指していることはシンプルです。
計測して、記録して、履歴を積み重ねて、変化の傾向を見る——このサイクルを、中小製造業の現場でも回せるようにすること。
SOMPIPEやSOMEQUIPで「測る」ところは解決しました。Someraは「測った結果を蓄積して、活かす」部分を担います。設備ごとにカルテを作り、計測のたびに記録が積み上がっていく。3ヶ月後、半年後には「この設備の傾向」が見えてくる。
「何もできていない」という現場が、少しずつ「変化を見ながら動ける」現場になっていく。その架け橋になれればと思っています。
まとめ
難しいことを言いたいわけではありません。
困っている人の助けになりたい——それが出発点であり、今も変わらない理由です。
📌 この記事のポイント
- SOMPIPEとSOMEQUIPは「計測の壁」を越えるために作った。Someraはその先の「記録と傾向把握」を担う
- 防げる不具合の多くは、故障履歴と前兆データがあれば気づける
- 「何もできていない」現場が「変化を見ながら動ける」現場になることを目指している
💡 まずここから
- 気になっている設備を1台選んで、今日の状態を記録してみる
- Someraは3台・無料・クレジットカード不要で今日から始められます