測定技術

加速度センサーの種類と特性──用途で選ぶ最適なセンサー

Wed Feb 18

加速度センサーの種類と特性──用途で選ぶ最適なセンサー

はじめに

「振動測定をしたい」と考えたとき、測定器を選ぶ前に決めるべきことがあります。それは**「どのセンサーを使うか」**です。

加速度センサーには、MEMS型、圧電式、静電容量式、水晶振動子式など、複数のタイプがあり、それぞれ得意・不得意があります。高価なセンサーが常に最良とは限らず、測定対象と目的に応じた選択が重要です。

この記事では、各センサーの特性を理解し、「どんな時にどのセンサーを選ぶべきか」の判断基準を提供します。

この記事は、振動測定器を選定する技術者・センサーの仕様を理解したい保全担当者・測定精度を向上させたい実務者の方に向けて書かれています。

💡 この記事で得られること

  • MEMS型・圧電式・静電容量式・水晶振動子式の特徴と違い
  • 周波数帯域・感度・価格の比較表と選定基準
  • 測定対象別(ベアリング・配管・建築物)の最適なセンサー選択ガイド

加速度センサーの4つのタイプ

タイプ周波数範囲DC応答価格帯主な用途
MEMS型DC〜1kHz低(0.1〜5万円)一般診断、IoT監視
圧電式0.5Hz〜50kHz中(3〜30万円)ベアリング診断、高周波測定
静電容量式DC〜10Hz中〜高(10〜50万円)地震計、超低周波測定
水晶振動子式DC〜400Hz中〜高(10〜30万円)建築モニタリング、微小振動

センサーの比較と選定基準

総合比較表

項目MEMS型圧電式静電容量式水晶振動子式
価格◎ 0.1〜5万円○ 3〜30万円△ 10〜50万円△ 10〜30万円
周波数範囲DC〜1kHz0.5Hz〜50kHzDC〜10HzDC〜200Hz
DC応答
ノイズレベル超低
精度◎◎
サイズ◎ 数mm○ 20〜30mm△ 50mm△ 50mm
長期安定性△ ドリフトあり◎ 安定◎ 安定◎安定

選定フローチャート

📌 用途に合ったセンサー選択が測定精度を左右します。

  • 🔬 周波数 < 1kHz、予算重視 → MEMS型
  • 🔬 周波数 1〜50kHz → 圧電式
  • 🔬 超低周波・DC測定 → 静電容量式
  • 🔬 超低ノイズ必須 → 水晶振動子式

まとめ

加速度センサーは、MEMS型・圧電式・静電容量式・水晶振動子式の4つが主要なタイプです。

📌 重要なのは、「最も高価なセンサーを選ぶ」ことではなく、「測定目的・周波数範囲・予算に応じた最適なセンサーを選ぶ」ことです。

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